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活動実績|平岡せいき|愛媛県伊予市

<令和2年6月定例議会 一般質問>

  6月議会は新型コロナウイルスの影響で議会も最短時間での運営を議会事務局から申し入れがありました。
議場には課長級以上全職員ではなく、関係職員のみの出席が成されたり、この一般質問においても、「出来るだけ時間を短くするように」との事で、6月議会においては1問のみで対応しました。


令和2年(第4回)6月議会 一般質問原稿

議席番号5番 平岡 清樹

1 新型コロナウイルスが伊予市の経済に与えた影響について

議席番号5番、伊予夢創会の平岡清樹です。正岡議長に許可を頂きましたので、発言通告書に沿って一般質問を致したいと思います。

新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するために、国によって緊急事態宣言が4月17日に発令され、もう2カ月が来ようとしています。
伊予市では、感染者こそ出ていないのが現実ですが、全国に緊急事態宣言が出されたことによって飲食店や観光、交通、イベント関係など人が集まる全ての事業に自粛要請が出ました。また、愛媛県では5月に入ってからも松山市でクラスターが発生し、今でも尾を引いていることは理事者の皆さんも御存知の通りですので、これ以上につきましては割愛させていただきます。

理事者の皆さん、本市の事業者皆さんは「今」困窮を極めています。
過去に経験をしたことがない自粛要請によって、収入がゼロになった飲食店やイベント事業の方々。この先秋ごろまで予約が全くなくなっている観光交通事業者。ほかにも影響を受けている市民、事業者は数多くいることでしょう。
感染拡大防止で自粛を余儀なくされ、毎日わずかな貯蓄を切り崩し、生活している市民が数多くいます。特に伊予市は小規模零細企業が数多く存在し、このまま事業を諦めざるを得ない状況になってしまう事は避けなければなりません。

私は数多くの飲食店に伺ったり、事業者の方々に電話をして話を聞いて参りました。
そんな中で感じたことは、市民の皆さんは余裕があるのではない。土地柄なのか、皆さん我慢しているんです。特に高齢の経営者は月収50%を切っていても持続化給付金などの給付金、助成金など、申請をまだしていない方が数多くいらっしゃいました。

伊予市も市長をはじめ職員の皆様も残業をして頑張っているのは耳にしております。
コロナウイルスによる営業自粛は人の生命に係ることだから致し方ない。
しかし、安全がある程度確保され、解除になった時からこそ、経済の活性化に舵を切り、国の指示で今まで止まっていた時間を取り戻すために行政機関として、これからの新しい日常を提案し、地域活性化のために動かなくてはならないのではないでしょうか。

そこで3点の質問を致します。

(1) 1つ目ですが、今回のコロナの経済対策で、さまざまな協力金や給付金の制度がありますが、私が確認したところでは5月末の時点でも市内の事業者に伝わり切れていない方もいらっしゃいました。伊予市にも各種団体がありますが、その末端の事業者さん一軒、一軒にまで行き渡っているかと言われると確認のしようもないのかも知れません。
また、そのような団体に所属していない事業者の方もいらっしゃいます。所属してなくても同じ市内の事業者ですので、公平に広く周知されなくてはなりません。
市としましては、今後どういった方法を駆使して市内事業者全体に周知する方法を取るのかお教え下さい。

(2) 2つ目は、コロナの感染が収まりつつある今、感染防止策を取りつつ、今まで全て止めていたさまざまな事業を次への起爆剤として発動しなくてはなりません。
今年の夏までのイベント等が次々と中止になっていく中で、特に商店街の賑わいを作っていた夏の夜市や祭りがなくなりました。仕方がないとは言え、静まり返った商店街になることでしょう。
私はこう思います。伊予市行政と各種団体が協働して、伊予市の祭りに変わるものを考えたらいかがでしょうか。一気に何も、何千、何万人もの人を呼べとは言いません。コロナウイルスが収束に向かう過程の中で、短期間に人を集めると言うよりも長期間で緩く長く人が来てもらえるイベントの計画ですがいかがでしょうか。ご所見をお願いします。

(3) 感染拡大防止のため休館していたIYO夢みらい館の利用ですが、解除後は慎重でありつつも利用を進めなければいけないと思います。また、ピアノ設置について、今でも市民の中で賛否があるのは御存知の通りです。そこで伊予市が強い決意で導入を決めたピアノ等、3密を避けながらも稼働率を上げる3点の質問と提案をいたします。

ア まず最初に、IYO夢みらい館の本格稼働は4月からでしたが、感染拡大防止のために休館を余儀なくされておりました。その4月から5月末まで2カ月間のピアノの予約件数と予約全体からの予約率は。その結果を分析し、感想をお示しください。

イ 次に、3密を避けどうやって文化ホールを稼働させるのかと申しますと、誰も使っておらず、空いている時間をピアノを使った「ホールひとり占めコンサート」として平日の昼夜問わず募集をし、その輪を広げるのです。
ピアノを演奏するのは、中予地域にいるピアノ教室に通う約1万人の子ども達です。
実際、子ども達より親御さんの方が本当に真剣に取り組んでおりますので、効果は目に見えて表れると思います。
そこで提案です。ピアノと大ホールを使わない時間に1~2時間単位で貸し出しをしてみませんか。

ウ 文化ホールの利用状況は、ネットでも分かるようになっていましたが、利用促進周知方法はどうするのでしょうか。普通にネットや電話からアクセスして「来る人を待つ」姿勢ではなく、営業する市役所職員として文化芸能などの各種団体へのアプローチや誘導を率先して行い、稼働率目標数値を決めて挑戦するのです。

私はこう思います。
これからは自治体間競争の時代です。どの市が良く動き、市民のために働いているか分かりやすく可視化する時代です。
今後の取り組みとして市自らが営業戦略を持って動く事を希望しますが、いかがでしょうか。