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活動実績|平岡せいき|愛媛県伊予市

<令和元年6月定例議会 一般質問>

  議席番号5番、伊予夢創会の平岡清樹です。議長に許可を頂きましたので、今回は2つの質問を行います。理事者の皆様の簡潔明瞭なご答弁をよろしくお願い致します。

(1)「市役所の経費削減について。」を問う
まず1問目は「市役所の経費削減について」質問致します。
市長が就任当初から、今まで何度も財政が厳しい、事業の取捨選択を行う為にスクラップ&ビルド、とおっしゃってきたのは此処にいる皆さん御存知の通りです。
そこで、厳しい財政状況の中、一般的に使っている消耗品、燃料費、印刷製本費、光熱費などの経費、行政用語でいう需用費について部署ごとに過去5年分を算出して頂きました。

その資料をもとに、私が気の付いた点を3点質問したいと思います。

(1) 1つ目は、需用費全体の過去3年間は年々減少傾向にありますが、5年間でみた場合は4~5年前よりも増えている部署もあり、厳しい財政状況の割には、この需用費の削減に率先して取り組んでいないと感じました。
需用費を10%削減すると、その倍の効果があるのと同じである事を御存知でしょうか。
財政が厳しいと言っている中で、必要とはいえ新市庁舎、図書館・文化ホールの建設だけで76億の税金を使った訳です。様々な市民サービスに係る事業費の削減だけでなく、市役所内でも無理なく日々の心がけ次第で改善出来る需用費の削減に対して、もっと真摯に取り組む必要があるのではないでしょうか。
民間の会社で経費の削減に意味が無いと考えている経営者はいません。しかし、予算で決めた経費はやむを得ない経費として、その費用対効果をしっかりと検証しない、あるいは後回しにしている経営者は多くいると20年ほど前に学びました。
ぜひ、需要費の5年間を考察して頂き、ご感想をお聞かせ下さい。

(2) 2つ目は、需用費以外のコピー機である複合機、玄関などに置く足元マット、夜間や土日の警備保障、そしてエレベーターのメンテナンスなどの賃貸借料金、契約料金などを算出して頂きました。
これらは一部ではありますが、市職員が需用費削減に頑張らなくても、見直しと交渉で削減出来る料金の一部であります。民間経営者は皆、こういった細かい部分の固定費にも目を向け、様々な経費削減をしているのです。
算出して頂いたデーターだけでしか見ていないので、あくまでも推測ですが、幾ら削減出来るか計算してみました。レンタルマットで50.3%、警備保障で26.2%、エレベーター管理で45.9%の削減が出来るのではないかと推測できます。
複合機に関しては、現在よりも白黒で1枚0.1円、カラーで0.2円の削減が出来る可能 性があります。しかし少額とはいえコピー枚数にして財政課だけで年間約29万枚を使っているのですから、市全体で見たらどれだけの削減が可能でしょうか。
これはあくまでも一部です。この何気なく使っている固定費を洗い出して市職員が頑張らなくても削減出来るこの提案に対して、どうお考えかお答え下さい。

(3) 最後の3つ目ですが、需用費だけに的を絞らず需用費を含む全ての経費として質問致します。
安定的に経費削減をする事によって、今まで出来なかった事業が出来たり、民間企業ならボーナスに換算したり出来ますが、公務員の経費削減とは職員にとって直接給与や報酬に関係しないので、経費削減に対するモチベーションは高くなくないでしょうし、強く号令をかけるほど職員はやる気をなくす可能性もあります。
ある意味、痛みを伴う削減を、この市役所内部だけで過去にした事が無いのですから、経費削減を断続して行う事は不可能だと思います。そこで私からの提案は、経費削減を外部から民間企業に入って頂き、市役所内から意識の高い職員を集めて「経費削減プロジェクトチーム」を結成するのです。
この外部の民間企業は全国数千社のクライアントパートナーと交渉経験を持つ民間企業で、企業との価格交渉や無駄の見つけ方、削減手法、考え方など今まで当たり前だった事がコスト削減に繋がるという事を発見できるはずです。
しかも民間企業への費用は成功報酬制で、1年目は削減額の50%、2年目で25%、3年目以降は無料となり、それ以降においては希望に応じて削減された経費が永続的に管理されていく仕組みが出来る様にサポートして頂けます。
市役所内で若い職員を中心に「経費削減プロジェクトチーム」を結成する事で、市の幹部が号令を出すのではなく、チームの職員から削減情報を発信し、逆に市の幹部もチームの情報に耳を傾け、市全体で削減達成を目指す。今までにない一致した目標を目指す事で活気が起こり、正にやり甲斐があるのではないでしょうか。
実際にスタートしてみないと経費が幾ら削減出来るか今は分かりませんが、経費削減に掛かる費用がゼロなうえ、これからの伊予市を担う若い職員が中心になって市の全ての経費を学び、育ち、それを永続的に未来に繋いでいく事が大事と考えます。
財政基盤の礎ともいえる経費削減策は市の歳入増加と同等の重要性があり、組織的に徹底して追求出来る様になると、筋肉質な財政基盤を構築できると思いますが、理事者の皆様のご所見をお伺い致します。


(2)西日本豪雨から一年。豪雨対策と防災計画を問う
2問目は「西日本豪雨から一年。豪雨対策と防災計画を問う」です。

昨年の西日本豪雨災害は大雨特別警報が発表され、過去に無い雨量を記録し、愛媛県に大きな損害を起こしました。特に南予では想像も出来ないほどの被害を発生し、私も災害ボランティアとして現地に入りましたが、今でも住民の皆様の悲しい顔を忘れる事が出来ません。
自然は時に残酷です。いつ起こるか分からない地震や予想を越える豪雨など、自然の脅威に人間の力など無に近い状態で全てを飲みつくしてしまいます。
昨年の豪雨災害から11カ月、来月でちょうど一年を迎えようとしております。今年も6月になり、梅雨時期に入りました。1年前の事を忘れず、また新たに来る可能性がある豪雨災害対策について5つの質問を致します。

(1) 昨年被害が出ていて、今現在も復旧中のところもあろうかと思います。復旧工事中にまた新たな豪雨で2次災害の恐れもあるのではないかと心配です。まず、西日本豪雨災害の被災箇所は何カ所あり、そのうち何カ所が完全復旧しているのでしょうか。
復興が出来ていない箇所で次の豪雨が降り続いた場合、危険な個所は何カ所あるのか。また、復旧状況や警戒区域を地元の住民の方々にお知らせしているのかお教え下さい。

(2) 土砂災害特別警戒区域など様々な警戒区域がありますが、現状どのような認識をされて、その地域ごとにどのような災害防止対策をされていらっしゃいますか。

(3) 伊予市の各所にポンプ場が設置され、毎年のように高額なメンテナンス料や管理費用が必要とされております。水害を未然に防ぐために設置されているポンプですが、この各のポンプ場の排出量をお伺いします。また、降雨状況により変わると思われますが、条件の悪い満潮時に毎時何ミリの雨が降るとポンプの許容を超えるのかお教え下さい。

(4) 昨年の課題でありますが、豪雨時に避難指示や避難勧告が発令された場合、大雨で自宅の窓を閉めている市民の方々に避難放送が聞こえないと言った問題がありました。この問題の解決及び克服はされているのでしょうか。

(5) 災害時で被害を最小にするために一番大事な事は、地域住民の皆様が率先的に自主防災組織を機能させる事だと思います。今までにも他の議員からも質問があったと思いますが、そろそろ6月です。今月中に市役所から自主防災組織や各区長さん、その他にも市の補助金を取っている団体等に、防災意識の刷り込みを行ってはいかがでしょうか。

以上5点の質問にお答え下さい。